私が使っているキッチンタイマーは、クレジットカードのポイントで交換してもらったタニタの製品です。もう二年ほどこのタイマーを使っていたのですが、実は愛用品になっていることに気づきました。
私のキッチンタイマーの使い道は、いろいろです。実は普段、エンジニアとしての仕事をしながら、このキッチンタイマーをよく使っています。
面白いのは、私が気づかないうちに、キッチンタイマーをお知らせしてもらうためだけでなく、時間を測るためにも使うようになっていたということです。
私は一人で仕事をするのでタスクの切り替えに使います。機械に仕事をさせながら、自分の集中する仕事にはいったりするときにキッチンタイマーをセットします。計算が終わった頃に、そっちに頭を戻すために使うのです。
この作業は10分くらいで終わるだろうな、と思ったときに10分をセットしておきます。予想より長く時間がかかればタイマーが先に鳴るでしょうし、予想より早くタスクがおわればタイマーは遅く鳴ります。
何度か繰り返すと、自分のよくやる仕事の段取りが早くなったり遅くなったりするのに気づきます。自分の仕事を少しずつ正確に見積もれるようになると、作業が着実に改善していくのが実感できます。
もちろん、料理するときにも使います。パスタをゆでたり、お米を鍋で炊いたりするときに使うのです。こちらも、段取りの改良に使えます。
鍋を温め始めてからお湯が沸くまでの時間、今の時期だと7分くらいだと、私はちゃんと知っていますし、この間に玉ねぎをみじん切りにしてから簡単な洗い物をこなせることを私はちゃんと知っています。それがわかったのはキッチンタイマーのおかげです。
なんでこんなにキッチンタイマーに馴染めたのか、私なりに考えてみました。実は、このタイマーがとても使いやすかったのだなぁということに気づきました。
ボタンが大きく、機械的なスイッチなので、押した実感があります。なめらかなので滑るように操作することができます。液晶の文字が大きい。ボタンが三つしかない。たったそれだけのことなんです。インターバルタイマーとか複雑な機能はまったくついていません。シンプルです。
でも、よく考えたら自分で思いついた使い方じゃないかもしれないです。昔、生物学者のラボで働いていたことがあるのですが、そこではみなさんが首からストップウォッチをかけて仕事をしていました。細胞の培養や化学合成のプロトコルは時間で管理するので、それを管理しながら仕事するのですね。
私が後になってこういう使い方をするようになったのは、そういう記憶があったからかもしれません。
ちなみに、タニタのキッチンタイマー、裏側にはマグネットがついています。強力な磁石ではなく、いわゆるゴム磁石です。スタンドもついているので、立てておくこともできます。
あえて言うなら、ストラップがつけれると便利だなぁ・・・・・・。