燃料電池が実現する、グリッド産業

地球の陸地の大半が砂漠であり、7割が海洋であることを思い出そう。この惑星はまだ、ほとんど利用されていない。

燃料電池+ソーラーパネル+AI

遠くない将来、このミックスが実現するのが、グリッド型の産業である。山の中でアワビやフグを養殖するだけでなく、砂漠の真ん中で人工的に緑化して農業を行うことすら可能になる。あるいは遠洋に魚介類の巨大な養殖施設を作ることだって可能になる。

想像してみよう、

太平洋の真ん中に、巨大な洋上風力発電所を作り、そこで水素を生成して燃料電池にバッファすることで24時間大電力を確実に供給できるようになったら何ができるだろうか?そこに飼料を運び込むだけで、巨大な漁場を丸ごと作ることができる。生産された魚介類を定期的に無人船舶が回収して人間の住む地域に持ち帰れば、それだけで巨大な産業がひとつできる。

サハラ砂漠の真ん中に、巨大なソーラー発電所を建設し、水素を生成して燃料電池にバッファすることで24時間大電力を確保できるとしたら、何を作るだろうか?電力に余裕があるのなら、無人で農業を始めることだってできる。太陽光エネルギーを植物に直接渡すのではなく、人間がコントロール可能な形で保存できさえすれば、農業の可能性は果てしなく広がる。

あるいは洋上や砂漠で、巨大な工場を建設して無人で稼働させることならもっと簡単だ。自動車を作るラインに人間は最小限でよい、エネルギーが確保でき、資材が輸送できるのであれば、あとは電力をどれだけ扱いやすく所有できるかで産業の利益率が決まる。

燃料電池+ソーラーパネル+AIが存在する将来において、人類の食糧生産は数百倍、数千倍まで拡大しうることに気づくと面白い。

このような世界で産業の拡大の上限を決めるのは、貴金属をどれだけ確保できるか?である。使いきれないほどある地下資源や、エネルギーがありさえすれば作れる資源は、ありあまる電力によって遅かれ早かれ確保することができる。しかし、燃料電池に必要なプラチナは、あっという間に枯渇する。そこから先は、技術のブレークスルーを待って必要なプラチナの量を減らしていく努力をするしかない。ある時点から、地下から掘ることはできなくなるからだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です