良い商品を買うということ

6000円の皿を1枚買って、100円の皿を10枚処分してみた。ちょっと高級な皿だ。こんな高級な皿は、自分で買うことはなかった。贈り物として人から人に渡される景色を見たことはあったが、友人の少ない僕は一人暮らししてからそういう風景とも無縁になっていた。

すると、100円の皿10枚は自分にとって何の価値もなかったことが発見された。これは少しばかり不思議な経験だった。6000円の皿1枚をしまう場所が、自分の雑然とした食器棚にはないと気付いた時、いらないと思われる10枚の皿が浮かび上がってきたのだ。

6000円の皿を1枚買わずにこの無駄を発見できたかというと僕には自信がない。センスの良い人、賢い人、はこの発見を普段からできるのだろう。僕も、職務として考えたらできたと思うが、自分の生活に溶け込んでいるとなるとできていなかった。

どうやら生活は豊かになった。

そして、僕の食器棚には、捨てるべきでないと判断された5つの100円の皿が残った。それらは機能的に僕の生活になじんでいるものの、6000円の磁器と比べるとたしかにみすぼらしいのだった。

次にこの5つの皿をアップデートするのが楽しみになった。生活が豊かになる予感がする! なんだ、僕でも買い物が楽しめるじゃないか!

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