ガラス産業でのプラチナ需要が伸びているという話。

この1年で、ガラス産業におけるプラチナ需要から2トンから3トンへと50%増加したとのこと。1トンくらいと思うかもしれないが、プラチナの全世界供給量が200トン強しかないことを考えれば1トンは大きい。

ガラス産業でプラチナは、高温で用いるるつぼとして使われる。

屈折率や強度などさまざまな物性が繊細にコントロールされて光学ガラスや液晶スクリーン用のガラスは製造されるが、高温で溶解させる工程を含むガラス製造では、溶解させる炉として適した材質がプラチナしかないのである。

高温にすれば、大抵の金属・非金属は個体から液体になるし、溶解しないまでも拡散して材料(この場合はガラス)に不純物として混入してしまう。ガラスの物性は不純物の比率を極めて精度よく調整することによって実現されるから、るつぼを高温でも溶けず、かつ他の元素と反応しないプラチナで作る必要があるわけだ。反応性のない金属と言えばゴールドもあるが、この役割にゴールドは使えない。なぜならゴールドの融点は低くたやすく溶けてしまうからだ。

そんなわけで、高性能ガラス(特別な付加価値をつけるために繊細な調整をして作られるあらゆるガラス)を人類が発明し、あらたな需要が創出されるたびに、プラチナの需要は高まっていく。これは、ガラス工業が発展するにしたがって拡大することはあっても縮小することはない。

そんなわけで、2トンが3トンに増えたというのはとても大きな出来事だ。これは、件のコロナ騒ぎで液晶需要が増えたためなどと説明されているが、長期的にもこの傾向は拡大することが期待できるだろう。

そう、プラチナに投資しておこう。

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