2021年年初からみた、プラチナの目標価格

僕の個人的な目標水準は、1900ドル/ozだ(2021年1月現在)

2020年の白金の需給は、結局37トンの供給不足。これは、WPICが調査を始めた2013年以降最大となされている。一方、同じ期間ではまだプラチナ価格は最安の水準にある。

ゴールドが1900ドルまで回復していることを考えれば、プラチナも1900ドル/oz程度まで回復するといいな、と考える。

別の記事で述べたように、現時点でプラチナが値下がりする要因はほとんどない。それと比べて、上昇する因子はざっと考えるだけでも10個見つけることができる。

統計上、プラチナの採掘コスト自体は700ドル以下まで下がっているようで、これだけが投資家の中で引っかかる数字じゃないかと思う。ただ、この数字は「パラジウムやロジウムなどの他のプラチナ族元素が高く売れるからこのくらいまでプラチナが値下がりしても鉱山会社は耐えられる」という意味合いの数字でしかない。つまり、供給側の都合だ。

これから問題になるのは、需要側、消費側がいったいいくらまで金を出す気があるかということである。供給は明らかに不足しているから、需要家にとって安値のうちにプラチナを仕入れることは合理的な選択になる。実際、中国勢は宝飾用のプラチナを大量に仕入れているらしいことが統計から確認される。

1900ドル程度まで上昇したとして、既存の産業が躊躇するかというと、僕はそうは思わない。

そのあたりまで上昇すると、ゴールドと同程度の値段になる。ゴールドが値上がりしてしまった現在、宝飾品におけるゴールドは混ぜ物の割合が非常に高くなってきている。安っぽい割り金ゴールドよりも、しっかりとしたプラチナが欲しいという感覚は強まってくるだろう。

燃料電池用のプラチナは、言っても数百万円の車両価格に対して数万円程度であるから、本質的に価格インパクトを与えるのは現在の相場から一桁以上値上がりするような状況にあなってからだ。だから、2000ドル前後まではスムーズに上昇したとしてもお産業自体へのインパクトは少なかろうと思う。

現在、市場ではインフレからの逃避先を探している状態だ。異常に人気が出ているビットコインは、昨年の安値から6倍まで上昇した。この傾向が今後も続くか続かないか分からないが、いまからあえてリスクをとって仮想通貨に参入するくらいなら、プラチナをコツコツ買うことをお勧めしたい。

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